(本日のコンテンツ)
1 要望
2 要望の趣旨
皆様、おはようございます。
多分、読んではくれないんだろうと思いますが、今後、中小企業診断士試験を受験する人たちの(主に時間的)負担を軽減するため、本日は、私が最もお世話になった予備校(TAC)に対する要望を書いておこうと思います。
もし、TAC関係者の方が、この記事をお読みいただけたのであれば、一度でいいので、御検討ください。
1 要望
2021年12月26日
TAC株式会社
代表取締役 多田敏男 様
円谷広志
中小企業診断士試験対策講座に関する要望
中小企業診断士を志す方々の負担を軽減し、御社の一層の発展に寄与するため、中小企業診断士試験(以下「診断士試験」という。)の講座(以下「診断士講座」という。)に関し、次の要望をいたします。
(1) 診断士講座のモジュールを明確化してください。
(2) (1)のモジュールごとの価格及びモジュールの組み合わせによる割引率を明確化してください。
(3) (1)及び(2)を前提として、診断士試験の受験者(以下「受験者」という。)に対し、各受験者の診断士講座を最適化するための試験を実施し、個人別メニューを提案するサービスを開始してください。
2 要望の趣旨
まず、診断士試験(一次試験)は、多くの資格試験とは異なり、ほとんど関係のない7科目により構成されており、受験者によっては、ある科目は何もしなくても合格点がとれるが、別の科目は数十時間勉強しても合格点は無理というようなアンバランスが当たり前に起こりうる試験です。
すなわち、診断士試験は、多くの資格試験とは違い、受験者の合格までの距離が「科目別」に異なるという特徴を持ちます。
以下この特徴を踏まえ、要望の趣旨を御説明いたします。
1(1)について
部外者として、御社のホームページの診断士講座(一次試験)をみると、メニューの考え方は、下図のモジュールに分かれているのではないかと思われますが、実際の診断士講座は更に細かく分類されており、このモジュールだけでは完全に説明できないと思われます。
なお、仮に、下図が概ね正しかったとしても、受験者が一読で理解することは難しいと思いますし、そもそも、下図が誤りであれば、少なくとも私は御社の商品構成を正しく理解できておらず、多くの人も正しく理解できないのではないでしょうか。
優れた商品であることのアピールは、顧客との関係構築の第一歩です。受験者の利益と御社の一層の顧客獲得のため、分かりやすい商品づくりに御留意ください。
1(2)について
2021年末現在、科目別の診断士講座の価格を全て加えた額は、全ての科目を含む本科生の診断士講座の額よりも高くなっています。
このことは、政策値入として、何ら問題のないことですが、受験者が、診断士講座を選択するに当たり、総額は、非常に重要な要素です。
故に、受験者の選択を容易にし、ひいては、御社の売上を増大させるため、受験者が選択する診断士講座の総額が簡単に分かるようにしてください。
受験者は、全員、中小企業診断士になろうとしているわけですから、価格付けについても理解が深く、分かり難い価格付けよりも、明朗な価格付けを好むであろうことは容易に想像できます。
1(3)について
受験者は、通常、一定の社会人経験を持ち、診断士講座の選択も自己責任が原則かとは思いますが、多くの受験者は、初めて診断士試験を受けるため、最も少ない時間で受験の準備をするため、どのような組み合わせで診断士講座を受講することが最適か、容易には判断できません。
そこで、御社の資産(例えば、模擬試験)を活用し、受験者ごとに必要となる診断士講座を助言することで、受験者の負担を最小化すれば、受験者の中での御社の評価を向上させることができます。(このサービスは、当然に有料可であると考えます。)
また、この診断士講座の最適化は、御社の診断士講座を受講した合格者を、より多く輩出することにつながり、御社の将来の売上増を呼び込む正のスパイラルを生み出すはずです。
是非、御検討ください。
以上
その他
(2022年01月02日追記)
政府提案をいたしました。提案(1)については必ずしも業界にプラスにはならないと思いますが、提案(2)については業界にとっても見込み客が何万人も増えるプラスの提案でありますので、TACとしても提案(2)を行っていただければ幸いです。
なお、ここからは、私のいわゆる独自見解かもしれませんので、上記要望には加えておりません。
上図(一次試験のGを除く。)のモジュールのうち、基礎は「過去問解説を理解することができる実力の養成」(独学は非効率で、予備校の力の見せどころの部分)と、応用は「過去問演習を中心として、確実に基礎の内容が定着しているかを確認する過程」(この過程は、独学可能ですが、同じ志を持つ人達を直に見れば、受験者もやる気がでると思います。)と、直前は「模擬試験など、本番シミュレーション」(初見の問題の演習等、独学では実施困難な領域)と考えています。
なお、Gは、毎年度、憶えるべき対象が変わる上に、単に知っているかどうかだけの科目なので、診断士講座は、全ての受験者にお勧めすることのできる、「今年度はここを押さえろ」一本で事足りるのではないでしょうか。
また、二次試験は(実は、入手しておられるかもしれませんが、)公式の解答及び採点基準がありませんから、受験者には、再現答案を基として製作した御社の解答及び採点基準を診断士講座で提供してください。(私は、予備校における二次試験対策は、2006年度からの過去問解説とオリジナル問題の演習が肝だと思っています。)
最後に、これらの資産を元に確立したTACメソッドを、書籍などを通じ、広く社会に還元してださい。
私も受験の際、TAC本には、本当にお世話になりました。遅ればせながら、御礼申し上げます。
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