(本日のコンテンツ)
1 実務補習開始
2 驚きのメンバー
3 実務補習終了
4 協会入会
皆様、おはようございます。
本日は、合格から登録までの道のりをお話いたします。
1 実務補習開始
運よく合格はしたのですが、合格後、3年以内に実務補習事業(1社当たり5日を3社分)を完遂しなければ、登録はできません。そして、中小企業診断士協会からも、こんな感じの通知がやってきます。
もっとも、合格前からお客様がいるような方であれば、「中小企業支援に15日以上従事しましたよ」の証明書をお客様からいただけばそれでOKです。また、実務補習事業は、通常、会社を休まないと完遂できないので、企業内診断士が登録を維持するために利用する実務従事事業(大抵の場合、土日にしかやらない。)に参加する人もいます。
とはいえ、15日べったり会社を休む必要もないので(1社当たり最初と最後の2日が要年休。1箇月半の間に計6日)、私もそうでしたが、合格後最初の実務補習(2月開始の15日コース)に参加する人が結構な人数います。
なお、私は、年休申請の理由すら聞かれませんでしたが、実務従事事業で御一緒したMさんは、実務補習を受けようと年休申請をしたところ、一部上場企業であるにもかかわらず、(一部上場ですよ)「そんなに休むなら辞めちまえ!」と罵声を浴びせかけられたそうです。(´Д`;トコトン無視する我が社も大概ですが、もっと可哀そうな人がいたかと…
2 驚きのメンバー
実務補習(15日コース)は、最初から最後まで、全く同じメンバー(6人)なので、一般的には、5日ごとに分けるよりもチームの結束力が高まるとか、人脈形成に資する、とかいいように言われていますが、万が一、ダメメンバーに組み込まれると被害甚大です。
まあ、自分がうまくいっただけなのかもしれませんし、やはり1社当たり2日の年休も必要なので、そこは各人の選択なのでしょう。ただし、よほど、年休が厳しい人以外は、3回に分けるとしても、実務従事ではなく、実務補習をお勧めします。なぜなら、企業内診断士のためにある実務従事は、プロコンになろうとする人が少なく、あろうことか、適当にこなしてしまおうとする指導員や参加者すらいるからです。要は、実務補習の方が、実務従事よりも、通常、指導員の質が高く、何より参加者の真剣度が桁違いに高いから、ということです。
なお、私の属したチームは、次のような構成で、昨今よく聞く多様性を地で行くような、というか、最初の顔合わせが、まるでドラマのオープニングのようでした。
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- Mさん:誰もが名前を知っている押しも押されぬ大企業の管理職
- Iさん:知る人ぞ知る一部上場企業の技術畑の中堅
- Yさん:中小企業の社長(以下この記事で「シャチョウ」といいます。)
- Kさん:中小企業の従業員(以下この記事で「大仏君」といいます。理由は、察してください。)
- Yさん:無職(以下この記事で「無色タン」といいます。)
- 私(--;
3 実務補習終了
実務補習は1箇月半という短い期間であるにもかかわらず、突然、自宅のプリンタが壊れるとか、腰痛に襲われるとか、診断先に赴く途中の階段から落ちそうになるとか、まあ色々とトラブルには見舞われましたが、診断先、指導員、そしてメンバーのおかげで何とか最後まで走り切ることができました。
なお、当時は、ITストラテジスト試験合格後3年程度で、かつ、定年後も、中小企業診断士×ITストラテジストで行きたいと思っていたので、3社とも情報関係の提案をさせていただいたのですが、その中身については、守秘義務もあり、詳しく申し上げることはできません。
もっとも、守秘義務とは全く関係のないところでも、楽しさいっぱい、面白さ満載でした。例えば、シャチョウは、地元中小企業の社長ということもあってか、飲食店に、滅茶苦茶詳しくて、しかも顔が広い。1社当たり2日の会社訪問日(ヒアリング日と提案日)と3日の作業日があって、作業日は昼食、提案日は(打ち上げがあるので、)夕食を御一緒するのですが、毎回、違うところに連れて行ってもらえて、しかも旨い。ちょっと、思い出すだけでも、芸人さんの来るような居酒屋とか、グルメなうどん、そば、中華、韓国、ジャンクなはずのラーメンやお好み焼きですら凄かったなあと、本当に旨くてバラエティに富み、その上、無色タンを含め、ちゃんと我々の払える額なのです。(何かシャチョウがお店の人と交渉していたような気もしますが、そこは気にしないでおきましょう。)
「お前は、飯食いに行ってたんかい!」とお叱りを受けそうですが、実務補習を必死にやりつつ、円滑なチーム作りと自らのエネルギー補給のため、適宜、飲み食いしていただけです。(`-´キッ
本当ですよ。
4 協会入会
さて、楽しい事務補習もいつかは終了します。そして、実務補習が全て修了すると(弁護士登録などとは違って、診断士登録に協会加入は必要ありませんが、)診断士協会からは、「入会しませんか」のお誘いがあります。実は、地元の診断士協会もそうなのですが、診断士協会の入会には、入会しようとする診断士協会員2名の推薦が必要なのです。そうはいっても、実務補習を終了したばかりで、地元の診断士協会員に知り合いなどいようはずもありません。
でも大丈夫。
私が実務補習を受けた協会だけかもしれませんが、15日コースの実務補習修了者には、その際の指導員3名中の2名が、ちゃんと推薦してくれるので、当該診断士協会に入会することができるのです。そういう経緯で、私、地元の診断士協会には、未だに入っておらず、今や10年近く実務補習を受けた診断士協会員なのです…(--;
なお、2月開始の15日コースの場合、3月に終了し、翌4月1日付けの登録として官報に掲載されます。で、登録済みになると、こんな感じのカードが与えられます。
最後に、この記事を書く関係で、当時のメンバーをネット検索してみました。
Mさんは、あの頃言っていたように、社会人の大学院に進み、国際ビジネスの論文を書いておられました。本当に真面目な方です。
Iさんは、不思議な御縁のある人で、実は、私が通っていたTAC直前演習にも参加しておられて、私のことを「講師に文句を言う短パンのおっさん」と認識していたそうです。一応、彼にも弁明しましたが、あれは、解説講義で、期待値計算であるにもかかわらず、場合分けした確率の和が1にならないから、答えはともかく計算式は違うのではないかと質問をしていただけで、文句を言っていたわけではありません。なお、短パンは、暑いから履いていただけです。(--;上京した際に一緒に飯を食ったこともありますが、また、思わぬところでお会いするかもしれません。
シャチョウは、登録後、しばらくは、診断士っぽい活動をしておられたようですが、3年ぐらいで、あまり音沙汰が聞こえなくなりました。きっと社長業が忙しいのでしょう。
一方、大仏君は、シャチョウの活動停止に前後して、プロコンとして独立、実務補習の頃からしっかりした奴でしたが、市の商工会議所からコツコツ堅実にやっているようです。
最後に無色タンですが、登録後、直ちにプロコンになりはしたのですが、未だに当時と同じアパートにいるということは、目標の結婚もできていないのではないかと思います。(--;ただ、当時、本当に自信なさげだった表情が最近の写真からはすっかり消えていました。あの頃よりも、ずっと落ち着いた、いい面構えです。私も見習わねばなりません。
それでは、次回は、登録から今までを簡単に述べたいと思います。
皆様も、家内安全を第一に、無理のない範囲でお取り組みください。
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