【これは要らないでしょう】みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集(1/2)【合格革命行政書士40字記述式・多肢選択式問題集の劣化版】

行政書士

(本日のコンテンツ)
1 修正された誤り
2 残っている誤り
3 何故残る?同種の誤り

皆様、おはようございます。
今日明日で「みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集」の御報告をし、引き続いてTACに提案をしていきたいと思います。

また、少し考えてからになりますが、行政書士試験制度そのものについて、総務省にも提案をするつもりです。

1 修正された誤り

2022年度版で修正された2021年度版の誤りは、次のとおりです。

行政法問題12(2022年度版民法問題41と同様の誤り)
(誤)Xはこの処分を令和2年4月21日に知ることとなった。
(正:例えばの例)知った時が明らかになるため、この一文を削除する。

行政法問題25(誤植)
(誤)重要な機会
(正)重要な機械

民法問題7(重篤)
(誤)詐欺による意思表示をしたXがZから
(正)強迫による意思表示をしたXがZから

民法問題38(重篤)
(誤)Y又はへの支払いを請求できる
(正)Y又はへの支払いを請求できる

2 残っている誤り

2022年度版になっても、なお残っている2021年度版からの誤りは、次のとおりです。

行政法問題14(誤植)
(誤)農業用道路建設の事業認定
(正)農業用道路建設の事業認定

行政法問題17(不要)
(誤)(以下Bとする)
(正)問題文中に引用がないので不要

行政法問題18(誤植)
(誤)不作為についての審査請求理由がある場合
(正)不作為についての審査請求理由がある場合

民法問題25(問いが不適切)
(誤)どのような順序でいくら充当されることになるか。
(正:例えばの例)どのような順序で何が充当されることになるか。
【参考:解答はこれです。】
賃料は債権の弁済に充当でき、まず債権の利息に充当し、なお残余があるをは元本に充当する。

民法問題41(詳細 3 何故残る?同種の誤り)
(誤)ところが、その後、Bの持っていた宝石をCが身につけているのを見かけたため、令和4年7月18日にBに確認したところ、Bはその宝石を令和4年4月20日にCに贈与してしまったという。
(正:例えばの例)ところが、その後、Bはその宝石をCに贈与してしまった。

民法問題50(誤植)
(誤)その履行を催告
(正)その履行を催告し

民法問題68(誤植)
(誤)15歳まで申立てできなかった場合
(正)15歳まで申立てできなかった場合

3 何故残る?同種の誤り

著作権に配慮して、引用は最小限に止めていますが、何が問題かを説明するには、ほぼ全文を引用しないといけないので、2022年度版に残っている方を書き写します。

(民法問題41)
AはBに対して弁済期を令和3年5月18日として100万円を貸し付けていた。弁済期が到来しているにもかかわらずBが弁済しない。しかし、B は唯一の財産として150万円相当の宝石を所有しており、万がーの時には、その宝石を差し押さえて競売手続を経れば債権の回収はできると考えていた。ところが、その後、Bの持っていた宝石をCが身につけているのを見かけたため、令和4年7月18日にBに確認したところ、Bはその宝石を令和4年4月20日にCに贈与してしまったという。この場合、BCに詐害意思があれば、Aは原則としてBC間の贈与契約を取り消すことを裁判所に請求できるが、それはいつまでできるか。民法の規定に照らし、「Aが、」に続けて40字程度で記述しなさい。なお、rAが、」は字数に算入しない。

(TACの想定する解答)
BC間の贈与契約を知った時から2年、またはBC間の贈与契約の時から10年が経過するまで。

もう分かりますよね。

だって、AがBC間の贈与契約を知った時は、令和4年7月18日
BC間の贈与契約の時は、令和4年4月20日でしょう。(まあ、引き渡しかもしれませんが、10年が長いので、解答の支障にはなりません。)

とすれば、いつまでの答えは、「令和6年7月18日が経過するまで」です。
想定のように答えさせたいのであれば、問の建て方がなっていないのです。

そもそも、この問題集、不要な日付が多過ぎます。
そのせいで、本問のように、問題そのものを毀損しているときまであるのです。

最後に、行政書士試験合格体験記に書いた事例もそのままなので、問題文と解答のみ転記しておきます。(行政書士試験記述式問題集比較(2/2)でも書きましたが、合格革命行政書士40字記述式・多肢選択式問題集にも同じ判例を題材にした問題がありますが、こちらはきちんと書くべき事情を書いています。)

行政法問題22
日本とアメリカとの間で定期航空運送事業を経営するため、航空会社Aは、国土交通大臣B から定期航空運送事業免許を受けた。その免許に係る日本とアメリカとの間の路線を航行する航空機の騒音により健康被害を受けていた飛行場の周辺に居住するXが、Aに対する免許の取消しを求めて国を被告として取消訴訟を提起した。この訴訟の中でXは、Aの空港の着陸帯や滑走路の供用方法が免許基準を満たしていないのにもかかわらずBが免許を行ったことは違法であるとして、免許の取消しを主張した。この場合、裁判所は、いかなる理由で、いかなる判決をすることとなるか。行政事件訴訟法に基づき、40字程度で記述しなさい。

(TACの想定する解答:この解答にしたいなら、問の建て方がダメダメ)
自己の法律上の利益に関係のない違法を理由に取消しは求められないとの理由で、棄却判決をする。

誤りが残る理由は、2022年度版を名乗っているにもかかわらず、指摘されたところだけ修正し、改めての点検をしていないからでしょう。

重篤なものを含め、私一人が見ただけでも、明らかなミスが、これ程、あるのですから、TACの関係者には、今日、明日の記事は、是非、お読みいただきたいと思います。

それでは、また明日

コメント

タイトルとURLをコピーしました