行政書士試験記述式問題集比較(1/2)

行政書士

(本日のコンテンツ)
1 その対応方法はどこにもなかった。
2 記述式問題集の比較
3 買う可能性はここまで

皆様、おはようございます。
今日明日の2日間で、容易に入手することができる市販の行政書士試験の記述式問題集の比較をしていきたいと思います。

1 その対応方法はどこにもなかった。

私、行政書士試験合格体験記において、記述式対策について、次の仮説を立てました。

近々、検証しようとは思いますが、現時点の仮説として、行政書士試験では、殊更、記述式の対策を行う必要はなく、練習試合(過去問つぶしや模擬試験)で訓練するだけで十分と思っています。

現時点で、この仮説は、次のように変わっておりますので、お詫びし、訂正します。

行政書士試験の記述式の対策は、(解答に必要な知識は、択一式対策の中で養成されるので、そのアウトプットを)練習試合(過去問つぶしや模擬試験)で訓練すれば十分。ただし、行政書士試験の記述式に独自の対応があるため、あらかじめ、その対応方法も決めておくと更に得点の安定化が見込めます

しかし、「その対応方法」は、これから御紹介する問題集にも書かれておらず、少なくとも、本日現在、私は見つけていません。

そこで、この記述式問題集の報告後、平成18年度からの全過去問を分析し、その総括の中で、「その対応方法」を見出していきたいと思います。令和4年度試験日の三箇月前までには、公表しますので、気長にお待ちください。(2022/07/17公表)

2 記述式問題集の比較

さて、やっと下表の6冊を読み終えたわけですが、結論から申し上げれば、何も買う必要はなく、1に書かせていただいた、いすれアップする「その対応方法」のまとめ記事を読んでいただければ事足りるのではと思っています。

なお、お時間が許すのであれば、各年度の分析記事計16記事も読んでいただければ、更に万全ではないかと思います。

とはいえ、「どこの馬の骨が書いたか分からないような記事なんて信用ならないよ。」ということがあるかもしれません。

そういう場合は、「行政書士トレーニング問題集3記述式・多肢選択式2022年対策(大原)」を購入してください。(令和2年度までの全過去問が収録されているので、私の記事が間違ってはいないことが確認できると思います。)

なお、この本は、とんでもない問題数ですが、問題数が多いだけに、問題そのものも色違いの製品ラインナップなイメージ。さらには、問題数を充実させたがために、解説はしょぼくなっています。(一冊は一冊なのだから当たり前ですね。)

例えば、こんな問題があります。(「行政書士トレーニング問題集3記述式・多肢選択式2022年対策(大原)」474頁)(著作権法に抵触しないよう。事案及び解答を簡略化しています。)
(問題文)
・A県知事は、宅建業者Bに対し、免許取消に係る聴聞の手続を取った。
・Bは代理人を選任した。
・この代理人は、その資格を失った。
・この場合、Bは、行政手続法上、どのような手続をとる必要があるか。
(解答)
Bは、A県知事に、代理人がその資格を失ったことを書面で届け出なければならない

こんな「書面で届け出」しか解答要素のないような問題、本番で出るわけないでしょう。
結論、本番形式の過去問題集を完全マスターしたが、本番までに十分時間があって何かやりたいときのみ、過去問分析のために買ってください。全過去問を網羅するのは、この本のみだからです。

3 買う可能性はここまで

おそらく、本番形式の過去問題集を三冊つぶした時点で、模擬試験の成績が180点(記述抜き)に達していると思いますが、万が一、三冊つぶしても150点未満(記述抜き)の場合は、まず、自分のやり方を問うてください。

間違った問題をやり直す際に、解答の根拠たる条文確認をしましたか?
これをしていなかったとすれば、それが点数の伸びない原因です。

大部分の問題は、条文から作成されますので、問題の対象となる条文を覚えていれば(択一の場合、条文の骨格を覚えていればOK。暗唱までは不要です。)同一の対象条文から作成された異なる問題も解けるようになります。

それをしないで、過去問の解答だけを覚えてしまったとすれば、次の図書をつぶして、今度こそ、間違った問題の対象となる条文を間違う度に確認してください。

うかる! 行政書士 総合問題集 2022年度版(伊藤塾)

伊藤塾は、行政書士試験予備校の最高峰なのですが、記述式問題集を出版していません。(上記総合問題集には、記述式も含まれてはいます。)
記述式の問題集を出版しない理由が私のように殊更の対策が不要と考えているのか、講座に誘導するためか、その真意は分かりませんが、過去問の解答を覚えてしまって、なお、伸び悩んでいるような場合は、この本を買って、間違った問題の対象となる条文を間違う度に確認してください。

なお、私の感覚としては、特に間違った場合(要は、まだ覚えていない場合)、必ず、条文を確認するわけですから、調べる手間を省くため、解答には、対象条文を付けておいてほしいのですが、本が分厚くなり過ぎて無理なのか、付いている問題集を見たことがありません。

いずれにしろ買う可能性は、うかる! 行政書士 総合問題集 2022年度版までだと思いますが、その他の問題集についても、明日、御報告はします。

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